採用サイトリニューアルの完全ガイド｜応募を増やす設計・デザイン・運用のポイントをプロが解説

はじめに

採用活動で、自社の魅力を求職者に伝える大切な役割を担う「採用サイト」。
しかし実際には、「思うように応募が集まらない」「入社後のミスマッチが多い」といったお悩みを抱えている企業様も少なくありません。

実はそのお悩み、採用サイトを要点を押さえてリニューアルするだけで、大きく改善することがあります！

採用サイトのトレンドは日々進化しており、公開から5年も経つと「少し古いかも？」というマイナスな印象を与えてしまうことも。時代の変化やターゲット層に合わせてデザインや設計を見直し、自社ならではの強みを丁寧に伝えることで、理想の人材との出会いにつながります！

本記事では、採用サイトをリニューアルするメリットや押さえておきたいポイント、実際の進め方についてわかりやすく解説します。これから採用サイトのリニューアルをご検討されている企業様に、少しでもヒントや気づきをお届けできましたら幸いです！

採用サイトのリニューアルを検討すべき企業の特徴

次のような課題を抱えている企業様は、採用サイトをリニューアルすると大きな効果を感じていただけます。

①求人サイトや人材紹介に頼りきっている

採用活動を求人サイトや人材紹介サービスだけに頼っている場合、掲載や紹介ごとにコストが発生して、気づけば採用費が膨らんでいたなんてことはありませんか？
さらに、これらの媒体では掲載スペースや情報量に限りがあるため、会社の理念や職場の雰囲気、社員の人柄といった「本当の魅力」を十分に伝えきれないというもどかしさもあります。
自社の採用サイトを充実させておけば、求人媒体を見た求職者が「もっと詳しく知りたい！」と思ったときの頼れる情報源になります。検索エンジンから直接見つけてもらえるチャンスも増えて、長い目で見れば採用コストの削減にもつながるんですよ。

②「業務内容」や「やりがい」がイメージしづらい事業

BtoB企業や専門的な事業を展開している企業は、一般の求職者から見て"何をしている会社なのか分かりにくい"ことがあります。「知名度は低いけれど、技術力は高い」「安定した事業基盤がある」といった強みがあっても、それがうまく伝わらないと、せっかくのチャンスを逃してしまいます。
採用サイトで事業内容をわかりやすく紹介し、社会の中でどんな役割を担っているのか、そして仕事のどんな部分にやりがいがあるのかを丁寧に伝えることで、求職者に「なるほど、こんな仕事があったんだ！」「知らなかったけれど、すごく面白そう！」と興味を持ってもらえるようになります。

③スマートフォンで見づらい設計になっている

いまや多くの求職者が、パソコンよりもスマートフォンで求人情報を確認しています。特に若い世代では、スマホからの閲覧が約9割を占めるとも言われています。もし採用サイトがスマートフォンに対応していない場合、文字が小さく読みにくかったり、ボタンが押しづらかったりして、応募を検討していた方が途中で離脱してしまうこともせっかく興味を持ってくれたのに、もったいないですよね。
だからこそ、どんな端末からでも快適に情報を閲覧でき、「ここに応募してみたい！」と思ったタイミングでスムーズにエントリーできる導線設計を整えることが、とても大切なのです。

採用サイトをリニューアルする3つのメリット

採用サイトをリニューアルすることで、どんな効果が期待できるのでしょうか。主なメリットを3つご紹介します！

①企業への理解が深まり、共感が広がる

リニューアルすることで、企業理念やビジョン、事業内容、社風などをより分かりやすく伝えられるようになります。実際に働く社員の写真や動画、社員インタビューなどを確認できると、「自分がここで働いている姿」を具体的に思い描けますよね。
こうして企業への理解が深まると、「この考え方、すごく共感できる！」「ここで成長していきたいな」という前向きな気持ちが自然と生まれて、応募への意欲もぐんと高まります！

②入社後のミスマッチを減らし、定着率を高める

採用サイトで会社の実態をありのままに伝えることは、入社後のミスマッチを防ぐうえでとても重要です。仕事内容や職場の雰囲気、働き方、求める人物像などを具体的に掲載することで、求職者は「自分に合った会社かどうか」を判断しやすくなります！
その結果、「思っていた仕事と違った」「なんだか社風が合わなかった」といった理由での早期退職を防ぐことができ、入社後も安心して長く活躍してもらえる人材採用につながるのです。

③企業ブランドの価値と信頼性が向上する

洗練されたデザインと充実したコンテンツを持つ採用サイトは、企業の信頼感をぐっと高めてくれます。特に若い世代の求職者は、企業のWebサイトからたくさんの情報を読み取っているのです。
たとえば、スマホで見やすくて、情報がきちんと整理されたサイトを見ると、「この会社、ちゃんとしてるな」「働く人を大切にしているんだな」という好印象を持ってもらえます。
さらに、採用サイトは求職者だけじゃなく、取引先やお客様の目にも触れるもの。企業全体のイメージアップにもつながる、一石二鳥の効果がありますよ。

採用サイトをリニューアルすべきタイミング

採用サイトのリニューアルを考えるべきタイミングって、実際に見極めるのは難しいですよね。
具体的なタイミングについてご紹介しますので、ぜひご自身の採用サイトを思い浮かべながらチェックしてみてください。

①掲載されている情報が古くなっている

社員の写真や数字データ、事業内容が数年前のままになっていたりしませんか？
古い情報がそのまま残っていると、訪れた求職者に「あれ、ここって今も採用してるのかな？」「ちゃんと更新されてないのかも」という不安を与えてしまいます。特に、すでに退職された方の情報が載ったままというのは、できれば避けたいところです。
もし定期的な更新が難しいと感じているなら、リニューアルのタイミングで「更新しやすい仕組み」を整えたり、更新作業まで安心して任せられる制作会社に依頼したりすることもおすすめですよ！

②採用コンセプトや求める人物像が変わった

会社が成長したり、事業の方向性が変わったりすると、「どんな人に来てほしいか」も自然と変わってきますよね。
たとえば、以前は「じっくりコツコツ取り組める方」を求めていたのが、今では事業拡大にともない「新しいことにどんどんチャレンジしてくれる方」を探している、といった変化です。
そんなときは、採用サイトの内容やデザインを見直す絶好のタイミングです。採用コンセプトとサイトの雰囲気がずれていると、せっかく来てくれた求職者に「なんだか自分には合わないかも」と感じさせることもあるため、注意が必要です。

③エントリー数が少ない、または内定辞退率が高い

「なかなか応募が来ない」「せっかく内定を出したのに辞退されてしまった」そんなお悩みはありませんか？
もしかしたら、その原因の一つが採用サイトにあるかもしれません。会社の魅力が十分に伝わっていなかったり、求職者が知りたい情報が見つけにくかったり、デザインが古くて読みづらかったり…。理由はさまざまです。
「採用活動がうまくいっていないな」と感じたら、一度サイトを見直してみることをおすすめします。少し伝えたいポイントを整理して掲載するだけでも、大きな効果が生まれることもあるんですよ。

④企業ブランディングもさらに強化したい

採用活動だけでなく、企業全体のブランディングを強化したいときも、採用サイトのリニューアルは効果的です。デザインを整え、企業のビジョンや大切にしている価値観を分かりやすく伝えることで、「この会社、素敵だな」「ここで働いてみたい」と感じてもらいやすくなります。
働き方が多様化する時代に、本当に求める人材から「選ばれる企業」になるには、企業ブランドをしっかり伝えることが欠かせません。ブランディングを強化したい時こそ、採用サイトの見直しは絶好のチャンスです。

ネオインデックスが実践する！
採用サイトリニューアルを成功させる4つのポイント

採用サイトのリニューアルを成功させるために、私たちネオインデックスが大切にしているポイントをご紹介します。

①リニューアルの目的を明確にする

まず最初に考えたいのが、「何のためにリニューアルするのか」ということ。応募数を増やしたいのか、質の高い人材を集めたいのか、ミスマッチを減らしたいのか…目的によって、訴求したいコンテンツやデザインの方向性がガラッと変わってくるのです。
目的があいまいなまま進めてしまうと、「なんとなく新しくなったけど、思ったような効果が出ない」ということにもなりかねません。経営層や人事担当の方、現場で働く方など、関係する皆さんで「ここを目指そう！」というゴールを明確にすることが、成功への第一歩です。

②自社ならではの魅力をしっかり引き出す

採用サイトで一番大切なのは、「この会社ならでは」の魅力を伝えることです！給与や福利厚生といった条件面ももちろん大事ですが、企業の理念、仕事のやりがい、成長のチャンス、社風、チームの雰囲気、、、こういった数字では表せない、各企業ならではの心に響く価値を丁寧に伝えていくことが大切です。
社員インタビューや1日の仕事の流れ、オフィス環境の紹介など、実際に働くイメージがつきやすい情報を掲載することで、求職者は「自分が将来働く姿」への期待を持つことができます。他社と比べられたときにも、「やっぱりこの会社がいい！」と思ってもらえる、そんな独自の魅力を一緒に見つけていきましょう。

③モバイルファーストの設計

現在、多くの求職者はパソコンよりもスマートフォンから情報を収集しています。だからこそ、ネオインデックスでは、スマートフォンでの「見やすさ」と「使いやすさ」を最優先に考えたモバイルファースト設計を徹底しています。
限られた画面スペースでも、必要な情報がすっきり整理され、ストレスなくスムーズに閲覧できるようデザインを最適化。エントリーボタンは画面上に固定表示することで、求職者が内容を確認し「ここで働いてみたい」と思ったタイミングで、すぐにエントリーできる導線設計を実現しています。
通勤中や休憩時間など、どんなシーンでも快適に情報へアクセスできることが、応募意欲を高めるための重要なポイントです。

④更新やメンテナンスが簡単

採用サイトは、公開して終わりではありません。採用情報や社員紹介など、年ごと・タイミングごとに更新が必要になることが多いですよね。
たとえば、社員の写真を掲載している場合、退職や新入社員の入社に合わせて差し替えが必要になったり、社員インタビューを新しい内容に入れ替えたりと、意外と手間がかかるものです。常に最新の情報が掲載されている採用サイトは、求職者からの信頼度もぐっと高まり、「しっかりした会社だな」という好印象を与えます。
ネオインデックスでは、採用サイト公開後の更新や修正もすべてお任せいただけます。専門スタッフが正確に対応いたしますので、いつでも安心して最新の状態を保つことができます！

採用サイトリニューアルの基本的な流れ

実際に採用サイトをリニューアルするとき、どんな流れで進めていくのかをご紹介します。

STEP①　現状分析と課題の洗い出し

まずは、今の採用サイトの「どこに問題があるのか」を見つけることから始めます。アクセス解析データを確認し、どのページがよく見られているか、どこで離脱されているかなどを把握。また、採用担当の方や現場で働く社員さんにも話を聞いて、採用活動全体の課題を整理していきます。

STEP②　 目的とターゲットの設定

次に、リニューアルの目的を明確にし、「どんな人材に来てほしいのか」というターゲットを具体的に決めます。「こんな人が理想だな」という求職者像(ペルソナ)をしっかりと作っておくと、この後のコンテンツやデザインの方向性がスムーズに決まっていきますよ。

STEP③　サイトマップや各ページ構成などの設計

目的とターゲットが決まったら、必要なコンテンツを洗い出し、サイト全体の構成を設計します。求職者が知りたい情報をもれなく用意しながら、情報を整理したページ構成や、エントリー導線などを丁寧に設計します。

STEP④　デザイン制作とコーディング

設計ができたら、いよいよデザインを作っていきます。企業のブランドイメージに合ったホームページにデザインし、スマートフォンでも快適に閲覧できるようレスポンシブ対応もしっかり施します。デザインが完成したら、コーディング(プログラミング)でWebサイトとして実装していきます。

STEP⑤　コンテンツ作成と撮影

サイトに掲載する文章や写真、動画などのコンテンツを制作します。社員インタビューの取材や撮影、オフィスの撮影などを行います。リアルな情報が求職者の心を動かすため、時間をかけて丁寧に作り込むことが大切です。

STEP⑥　テストアップと本公開

サイトが完成したら、公開前にしっかりテストを行います。各ページが正しく快適に表示されるか、リンクが正常に機能するか、スマートフォンでの表示に問題がないかなどを確認します。問題がなければ、いよいよ公開です！

STEP⑦　公開後の運用と改善

公開したら終わり…ではないんです。公開後も、アクセス解析を使って効果を測定しながら、必要に応じて改善を続けていきます。求職者の反応を見て、「このコンテンツを追加したらもっと良くなりそう」「もう少し内容を充実させよう」「関心があるコンテンツの順番を入れ替えよう」と、少しずつ育てていくイメージです。

ネオインデックスが手掛けた、採用サイトの制作実績

事例：インサイド・アウトグループ様

お客様のご要望

今回のリニューアルにあたって、「新卒ユーザーからの応募を増やしたい」というご要望をいただきました。そのため、ターゲットとなる大学生に好印象を与えられるよう、近年人気の高いデザインテイストである淡い色味のグラデーションをアクセントに使用し、サイト全体をフレッシュ感のあるデザインに仕上げました。
さらに、ユーザーが入社した後の働くイメージが湧きやすくなるよう、職種や仕事内容、一日のスケジュールなど、お仕事に関する様々なコンテンツを充実いたしました。そうすることで、採用媒体よりも企業情報をより詳細に、柔軟に伝えられ、ユーザーが安心して応募するための後押しとなります。

スマートフォンサイト設計のこだわり

今回、「新卒採用を増やしたい」というご要望をいただいたことから、ユーザーが気軽に応募できるよう「LINEでエントリー」ボタンを新たに設置しました。モバイルサイトでは画面下部に固定表示することで、情報を確認しながら納得したタイミングで気軽にLINEからエントリーできる導線設計に仕上げております。さらに、ユーザーが気になる情報までスムーズに遷移できるよう、ハンバーガーメニューを画面右上に固定表示しました。「IOGを知る」「仕事を知る」「社員を知る」「働く環境を知る」「育成を知る」など、「〜を知る」というカテゴリーでそれぞれの情報を分かりやすくまとめることで、知りたい内容を最短導線で確認できる設計となっております。また、「IOGを知る」「仕事を知る」などの主要なページは、プロのライターが原稿を作成しました。お客様ならではの働く環境の魅力を丁寧にヒアリングし、強みを訴求するキャッチコピーと分かりやすい文章に落とし込んでいます。

事例：株式会社プレナス様（中途採用サイト）

お客様のご要望

今回、リニューアルの主要な目的の一つとして、「働く”人”（社員様）の姿を訴求し、働きやすい職場環境や安定性をしっかりと伝えたい」というご要望をいただきました。そのため、「キャリアプラン」ページを作成し、役職ごとのキャリアパスや仕事内容を詳しく紹介することで、ユーザーが将来の具体的なキャリアプランをより明確にイメージできるページ設計にしております。

スマートフォンサイト設計のこだわり

「飲食店で働いていた経験があり、店舗運営に携われる仕事を探している方」「現在の職場環境に不満を感じて転職を検討している方」などの個人ユーザーをメインターゲットとしているため、スマートフォンとPCの使用比率を8：2に想定し、モバイルファーストで設計しております。
スマートフォンサイトでは、エントリーフォームへの導線ボタンを明るいオレンジのグラデーションカラーを使用し、画面下部に固定表示いたしました。そうすることで、ユーザーがさまざまなページを閲覧する中で、お客様の企業で働く魅力を感じ、応募したいと思ったタイミングでスムーズにエントリーができる導線設計に仕上げております。

システム開発のこだわり

システム面では、社員様のインタビューを更新できる「社員インタビューCMS」をオリジナルのCMSで自社開発しました。こちらのCMSでは、「総合職」や「DX本部」など職種ごとにカテゴリ分けできるため、ユーザーが就職希望の職種で絞り込んで閲覧できます。さらに、各インタビューページ下部には他の社員様のインタビューページに遷移できる導線が表示されるため、ホームページ内をスムーズに回遊できる設計となっております。

まとめ

ここまでお読みいただき、ありがとうございます！いかがでしたでしょうか。

採用サイトのリニューアルは、企業の採用力を高め、理想の人材との出会いを生み出す大きなチャンスです。
「採用サイトの情報が古くなっている」
「応募がなかなか集まらない」
「入社後のミスマッチが多い」
……そんなお悩みを感じているなら、今がリニューアルのタイミングかもしれません。

大切なのは、目的を明確にして、自社ならではの働く魅力や理念を丁寧に伝えること。そして、求職者が見やすく、使いやすいサイトに仕上げることです。
私たちネオインデックスでは、企業様それぞれの魅力を丁寧にお伺いし、効果的に伝える設計やデザイン、求職者の心に響くライティングまでトータルでサポートいたします。企業様の想いを大切にしながら、マッチングにつながる採用サイトをご提案し、公開後の更新も安心してお任せいただけます。
採用サイトのリニューアルについて、少しでも気になることがございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。

今回の記事が、リニューアルをご検討中の皆さまのお役に立てましたら幸いです。
それでは、また次回の記事でお会いできることを楽しみにしております！