採用サイト制作で企業と求職者のミスマッチを防ぐ4つのポイント
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ホームページ制作徹底ガイド
2025.06.06
マーケティング
採用サイト制作のポイントを徹底解説!
-ホームページ制作でミスマッチをなくす4つの要素とは -
目次
- 1.多岐にわたる、採用サイトの重要な役割
- 1. 企業ブランディングの強化
- 2. 潜在層へのアプローチ
- 3. ミスマッチの軽減
- 4. 採用コストの最適化
- 5. 採用活動の効率化
- 2.採用サイト制作の流れ
- 1. 目的とターゲットの明確化
- 目的の例
- ターゲットの例
- 2. 企画・構成の検討
- サイトマップの作成
- コンテンツ企画
- デザインコンセプトの策定
- 3. ワイヤーフレーム・デザイン制作
- ワイヤーフレーム制作
- デザイン制作
- 4. コーディング・システム開発
- 5. テスト・公開
- 6. 運用・改善
- コンテンツの更新
- 効果測定
- 3.採用サイトの事例
- 事例:株式会社プレナス様
- 新卒採用サイト
- 中途採用サイト
- 4.採用サイト成功のポイント
- 1. ターゲットに合わせた情報設計とデザイン
- 新卒向け
- 中途向け
- 2. 写真・動画コンテンツの活用
- 3. 社員のリアルな声の掲載
- 4. SEO対策と集客戦略
- 5.定期的な更新と効果測定
- まとめ
「採用活動を強化しているんだけど、なかなか人が集まらない」
「せっかく採用したのに、ミスマッチが起きてすぐに退職してしまうケースが後を絶たない」
など、採用における悩みはいつの時代も企業にとって共通の悩みの種ですよね。特に近年は、”大転職時代”を迎えていて、「転職は当たり前」という考えを持つ人が増え、人材の流れもかなりのスピードになっています。
そんな現代の採用活動において、重要な役割を果たすもの。それが「採用サイト」です。
採用サイトは単なる企業情報の発信ツールを超え、”会社の顔”として、会社の魅力をアピールし、優秀な人材を引き寄せるための「なくてはならない」ツールとなっています。
この記事では、採用サイトの重要性から制作の流れ、成功事例など、採用サイト制作を検討されている皆様が知っておくべき情報を解説します。
1.多岐にわたる、採用サイトの重要な役割
なぜ今、採用サイトがこれほどまでに重要視されているのでしょうか。その理由は多岐にわたります。
1. 企業ブランディングの強化
採用サイトは、貴社がどのような企業であり、どのような文化を持ち、どのような価値を提供しているのかを、求職者に直接伝えることができる貴重なメディアです。
コーポレートサイトでは伝えきれない、採用に特化したメッセージや魅力的なコンテンツを発信することで、貴社のブランドイメージを強化し、「ここで働きたい」と思わせる求心力を生み出すことができます。
2. 潜在層へのアプローチ
求人広告や転職サイトだけではリーチできない層、つまり「今すぐ転職を考えていないけれど、良い企業があれば検討したい」という潜在的な求職者にもアプローチできるのが採用サイトの大きな強みです。
SNSやオウンドメディアでの発信を強化し、流入元を増やすことで、より多くのターゲットにアプローチすることができるようになります。
3. ミスマッチの軽減
採用サイトでは、リアルな働き方や社員の声、福利厚生、キャリアパスなどを詳細に伝えることができます。
そうすることで、求職者は入社後のイメージを具体的に持つことができ、企業文化や仕事内容とのミスマッチを事前に防ぐことにつながります。
4. 採用コストの最適化
求人広告や人材紹介サービスは、掲載期間や採用人数に応じてコストが発生します。一方、採用サイトは一度制作すれば、半永久的に情報発信が可能であり、長期的に見れば採用コストの削減に貢献します。
また、貴社に興味を持った求職者が直接応募してくれるようになれば、紹介手数料などの費用を抑えることも可能です。
5. 採用活動の効率化
採用サイトに「選考フロー」や「よくある質問」などを掲載することで、応募前の問い合わせ対応の手間を軽減できます。
また、応募フォームと連携させることで、受付から応募者管理までを一元的に行うこともでき、採用業務の効率化に効果的です。
2.採用サイト制作の流れ
採用サイト制作は、計画から公開後の運用まで、いくつかのステップを踏んで進められます。
1. 目的とターゲットの明確化
制作を始める前に、「採用サイトを作って、実現したいことは何なのか(目的)」そして「どのような人材に応募して欲しいのか?(ターゲット)」を明確にすることが最も重要です。
目的の例
- 応募数を〇%増加させる。
- 特定職種の応募数を増やす。
- 企業ブランディングを強化し、ミスマッチを減らす。
- 採用コストを〇%削減する。
ターゲットの例
- 新卒の理系学生
- 第二新卒の営業経験者
- 経験豊富なITエンジニア
- 子育て中の女性
目的とターゲットが明確になることで、サイトのデザインやコンテンツの方向性が定まり、サイト制作の過程で迷いが生じたとしても、目的達成に直結する採用サイトをブレずに作ることができます。
2. 企画・構成の検討
目的とターゲットが定まったら、次はサイト全体の構成とコンテンツ案を具体化していきます。
サイトマップの作成
どのようなページが必要か、各ページの内容を検討し、サイト全体の階層構造を決定します。ネオインデックスでは、「3ページ以内にコンバージョン(採用サイトの場合は、エントリー)させる」ため、綿密に計算し必要なページの取捨選択やページ内構成を組み立てています。
コンテンツ企画
各ページにどのような情報や要素を掲載するかを具体的に企画します。この段階で、写真や動画の素材収集、インタビューの実施なども検討します。求職者の求める情報は、時代によって異なるので、最新の情報をチェックしてからコンテンツを決めることがポイントです。
デザインコンセプトの策定
ターゲット層に響くようなデザインの方向性(色使い、フォント、雰囲気など)を検討します。企業イメージやブランドガイドラインに沿っていることも重要です。
3. ワイヤーフレーム・デザイン制作
企画・構成案をもとに、サイトの骨格となるワイヤーフレーム(ページのレイアウト図)を作成し、その後、具体的なデザインに落とし込んでいきます。
ワイヤーフレーム制作
各ページの要素(テキスト、画像、ボタンなど)の配置を決定します。この段階で、ユーザー体験(UX)を考慮した使いやすい導線を設計します。例えば、「エントリーするぞ!」と思ったタイミングでスムーズにエントリーページに遷移できるよう、導線ボタンは画面下に固定表示するなどですね。(今見ているこのページも、画面下部に「料金シミュレーションフォーム」と「無料相談」ページへの導線ボタンが固定表示されていることにお気づきでしょうか?)
デザイン制作
ワイヤーフレームに沿って、配色や画像、フォントなどを選び、ターゲットに響くデザインを作成します。ただおしゃれっぽいデザインにするのではなく、欲しい人材が「すてきだな」と思えて、かつ企業イメージが伝わるようなデザインを作り上げることが大切です。
4. コーディング・システム開発
デザインデータに基づいて、Webサイトとして機能させるためのコーディング(HTML、CSS、JavaScriptなど)を行います。応募フォームや社員ブログなどの機能が必要な場合は、システム開発も併せて行います。
5. テスト・公開
一通り制作が完了したら、表示崩れがないか、アニメーションの動きに問題がないかなどをテストサイトにて確認します。また、検索エンジンに適切に評価されるよう、基本的なSEO設定(タイトルタグ、メタディスクリプション、altテキストなど)もこの段階で行います。
ネオインデックスでは、本公開前にテストサイトをお客様にご案内し、問題がないか確認してもらったうえで本公開を行っています。
6. 運用・改善
採用サイトは公開して終わりではありません。ホームページは、「本公開してからが本当のスタート」です。最新の情報を更新し続け、ユーザーの反応に応じて試行錯誤を繰り返すことで、採用サイトが育っていきます。
コンテンツの更新
常に最新の求人情報を掲載している状態にすることや、説明会やインターンシップなどの情報をリアルタイムで掲載することが大切です。また、採用サイトの中でも近年特に重要な役割を担っている「社員インタビュー」についても、さまざまな職種や経歴の社員にインタビューをして情報に厚みを持たせていくことで、「もし、この会社で自分が働いたら…」ということがリアルに伝わるホームページを作り上げることができます。
効果測定
採用サイトでカギとなるコンテンツや、求職者が必要としている内容、流行りのデザインなどは、その年によって異なります。そのため、毎年の傾向に合わせて採用サイトをチューニングすることが大切です。Google Analyticsなどのツールを活用し、アクセス数やページビュー数、応募数などのデータを分析し、試行錯誤を重ねていくことで、より効果の高い採用サイトになります。
3.採用サイトの事例
ここでは、ネオインデックスで作成した採用サイトをご紹介します。
事例:株式会社プレナス様
こちらのお客様は、「新卒採用サイト」と「中途採用サイト」というターゲットごとにサイトを分けて作成しております。
新卒採用サイト
【制作のポイント】
今回のリニューアルの主要な目的として、「自社の魅力を伝えて、新卒の応募数を増やしたい」というご要望をいただきました。そのため、ユーザーにお客様ならではの働く魅力を伝え応募に繋げられるよう、お客様の強みや特徴を数字で視覚的に紹介する「3分で知るプレナス」ページを新規作成いたしました。ページ内には、店舗数や年間休日数を大きく表示することで、お客様の事業の規模感や働きやすさをスクロールするだけで感覚的に理解でき、安心感を持って採用応募をしていただくためのコンテンツとなっております。
【PCサイト設計のこだわり】
今回、リニューアルのもう一つの目的として、「働く”人”(社員様)の姿を訴求し、活躍できるイメージを伝えたい」というご要望をいただきました。そのため、“働きやすい環境が整っている”というお客様の強みをリアルな声を通して訴求できるよう、「社員インタビュー」ページと「スペシャルクロストーク」ページを作成いたしました。どちらのページも、各部署の代表社員様にプロのライターが取材をさせていただき、原稿を作成いたしました。具体的な仕事内容や印象に残っている出来事などの実体験を社員様の声を通して伝えることで、プレナス様へ入社後、ともに働く先輩方や自身のキャリア形成をより鮮明にイメージできるコンテンツに仕上げております。
また、お客様の今後の展望や多岐にわたる活動を訴求できるよう、「プレナスの目指す未来」ページを作成いたしました。そうすることで、お客様の事業が今後もますます広がっていく未来をイメージすることができ、入社後も長期にわたって活躍できる未来を新卒ユーザーに印象づけるページ構成に仕上げております。
【デザインのこだわり】
デザイン面では、お客様のオフィスにあるポップでカラフルな壁面アートをモチーフに、トレンドであるフラットデザインの人物イラストや装飾を配置することにより、「ワクワク感」と「十人十色の個性」をユーザーに伝え、一人ひとり自分の得意を活かしたキャリアアップが実現できるお客様ならでは特徴を印象づけるデザインに仕上げております。
詳しくは、こちらをご確認ください。
中途採用サイト
【制作のポイント】
今回、リニューアルの主要な目的の一つとして、「働く”人”(社員様)の姿を訴求し、働きやすい職場環境や安定性をしっかりと伝えたい」というご要望をいただきました。そのため、「キャリアプラン」ページを作成し、役職ごとのキャリアパスや仕事内容を詳しく紹介することで、ユーザーが将来の具体的なキャリアプランをより明確にイメージできるページ設計にしております。
【PCサイト設計のこだわり】
今回、リニューアルのもう一つの主要な目的として、「自社の魅力を求職者にしっかり伝えたい」というご要望をいただきました。そのため、サイト全体に社員様が楽しそうに働くお写真を数多く配置しています。そうすることで、社員の皆様の明るい雰囲気をありありと感じることができ、求職者に安心感を訴求しています。
また、「中途採用にかける期待」ページでは「中途入社比率」「入社時の年齢」「求める人物像」「人材ビジョン」「社風」という5つのコンテンツをグラフや写真付きで視覚的にもわかりやすく記載することで、お客様が求めている人材からの応募に効果的なコンテンツに仕上げました。
【デザインのこだわり】
デザイン面では、メインターゲットである30~40代のユーザーに向けて、必要な情報がしっかりと伝わるシンプルで洗練されたデザインに仕上げつつ、お客様のロゴで使用されているレッドをアクセントカラーとして使用しました。さらに、キャッチコピーやお写真を大きく配置することで、お客様の企業で働く魅力をキーワードや社員様の様子によって印象づけております。
詳しくは、こちらをご確認ください。
4.採用サイト成功のポイント
採用サイトの制作を成功させ、”欲しい”人材を獲得するためには、いくつかの重要なポイントがあります。
1. ターゲットに合わせた情報設計とデザイン
ターゲットとなる求職者層が、どのような情報を求めているのか、どのようなデザインに好感を持つのかを徹底的に分析し、それに合わせてサイトを設計することが重要です。
新卒向け
「ここで働いてみたい!」という気持ちを刺激するような、ポップで動きのあるデザインや、働くイメージが具体的に湧きやすくなるようなコンテンツを作ることがおすすめです。また、SNSと連携して入口を増やすことや、動画コンテンツを充実させることも効果的です。
中途向け
新卒向けの採用サイトに比べて、落ち着いたデザインが好まれる傾向にあります。また、中途の場合、「今の会社と比べて、よりよい未来が描けるかどうか」の判断材料となるため、具体的な事業内容や職務内容、キャリアパスの提示は欠かせません。
2. 写真・動画コンテンツの活用
テキスト情報だけではなく、写真や動画を効果的に活用することで、視覚的に強い印象を与え、より多くの情報を短時間で伝えることができます。社員の生き生きとした表情やオフィスの雰囲気、仕事の風景などをよりリアルに伝わるよう、高品質な素材で表現しましょう。ネオインデックスにも、専属のプロカメラマンがいるので、採用サイトを作る際はお客様に撮影を入れるメリットをしっかりとお伝えしています。実際に、カメラマンの写真を使ったサイトと素人の写真を使ったサイトでは、採用サイトでは特に見え方に大きな差が生まれます。
3. 社員のリアルな声の掲載
企業の魅力を伝える上で、実際に働く社員の声は最も説得力があります。社員インタビューや座談会、ブログなどを通じて、仕事のやりがいや会社の雰囲気、キャリアパスなど、生の声を積極的に発信しましょう。多様な立場やバックグラウンドを持つ社員を登場させることで、幅広い求職者に共感してもらえる可能性が高まりますよ。
副次的な効果として、ライターからのインタビューを通じて、社員の方々が自社の魅力を再発見する貴重な機会にもなります。採用サイトの制作は、採用活動だけではなく、現在働いている社員の皆さまのモチベーションUPにもつながるのです。
4. SEO対策と集客戦略
せっかく良い採用サイトを作っても、求職者に見てもらえなければ意味がありません。「採用サイト 制作」のように、求職者が検索しそうなキーワードで上位表示されるよう、適切なSEO対策(検索エンジン最適化)を行うことが重要です。
そのためには、適切なキーワードの選定やタイトルタグ・メタディスクリプションの最適化、高品質なコンテンツの継続的な更新、モバイルフレンドリーをはじめとした高いユーザビリティなどが大切なポイントです。
「そうは言っても、SEOの知識がないからわからない…」という方のために、ネオインデックスでは”タイトルタグ・メタディスクリプションの最適化”をプラン料金の範囲内で対応しています。さらに、オプションとして「HPコンサルティング」でGA4の分析結果のご報告から、SEO対策に効果的なコンテンツ内容のご提案などまで手厚くサポートしています。
5.定期的な更新と効果測定
採用サイトは「作って終わり」ではありません。常に最新の情報に更新し、運用していくことが重要です。
求職者は、皆さんが想像している以上にホームページをしっかり見て、情報を拾い集めています。キャリタス就活の「2025年卒 採用ホームページに関する調査」によると、「採用サイトのデザインや情報が古いことは、志望度に影響するか」という問いに対して、「とても影響する」「やや影響する」と答えた割合が、87.8%も占めているという結果が出ています。
その理由として、「採用にあまり力を入れていないと感じた」「企業の顔とも言えるホームページに手が回らないほど、業務が切羽詰まっているのではないか」などという声が上がっています。
採用活動を効果的かつ効率的に進めるためにも、採用サイトの更新運用は重要な仕事です。ぜひ、手を加え続けることで、すてきな採用サイトを作り上げていってください。
まとめ
採用サイトは、現代の採用活動において必要不可欠なツールであり、企業の顔となる重要な役割を担っています。単に情報を羅列するだけでなく、企業のビジョンや文化、働き方を魅力的に伝え、求職者とのマッチング精度を高めるための戦略的なツールとして位置づけることが、採用サイト制作成功の鍵となります。
特に、ターゲットに合わせた情報設計や採用ブランディングの一貫性、写真・動画コンテンツの活用、社員のリアルな声の掲載、そしてSEO対策を含む集客戦略と継続的な改善は、採用サイトを成功に導くために不可欠な要素です。
ネオインデックスでは、これまでさまざまな業界の採用サイトを作成してきた実績がございます。「ミスマッチを減らしたい」「自社の魅力や強みに共感してくれる求職者に出会いたい」など、採用活動に効果的なホームページの制作をご希望でしたら、お気軽にご相談ください。
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