【対談】ネイチャーフォトグラファー・岡田裕介氏×株式会社ネオインデックス代表取締役・萩原俊介

「好き」が、
プロフェッショナルへの
原動力になる

2019年に、初の個展となる写真展『Colors 〜ペンギン島の物語〜』が催されるなど、多方面で注目を集める新進気鋭のフォトグラファー岡田裕介氏。
株式会社ネオインデックスは、そんな岡田氏の作品を、東京池袋のオフィスに常設展示することにしました。
その理由と作品の魅力について、岡田氏と株式会社ネオインデックス代表取締役・萩原俊介が10年来の友人として語り合いました(文中敬称略)。
(2019年10月19日・東京・池袋のネオインデックス社内にて収録)

大盛況だった岡田氏の初の個展
『Colors 〜ペンギン島の物語〜』

萩原:今年(2019年)、開かれている写真展は、全国何か所で開催されるのですか?

岡田:現在のところ、全国5ヶ所を予定しています。東京(8月開催)、大阪(8月開催)が終わって、11月1日から福岡、つぎに名古屋(2020年1月)、札幌(2020年2月)です。今後も開催地は増えていく予定で、京都の美術館からもオファーをいただいているので、枠組みを変えて、3月には京都で2週間やる予定です。

萩原:すごい展開ですね。

岡田:そのあとは、ペンギンマニアにはたまらない、ペンギン専門の水族館が長崎にあるのですが(長崎ペンギン水族館)、そこでの開催も決まっています。2020年2月札幌までは富士フイルム主催ですが、そこから先は美術館や水族館それぞれにあわせた内容でやりたいですね。来年の春頃には永田町にあるレストランでも開催します。写真展を見てくださった方からオファーをいただいて、どんどん輪が広がっています。いずれ、写真の展示で世界中を回りたい、ミュージシャンのワールドツアーのような形で実現できたらいいなと思っています。

萩原:御自身の作品がきっかけになって、大きな広がりが生まれているんですね。

岡田:はい。とはいえ、写真展は、毎日どれだけお客さんが来てくださるかドキドキしています。8月の東京会場にはのべ1万2千人もの皆様にご来場いただき、トークショーも会場の過去最大の動員になり、回数を増やすほど盛況となりましたが、開催前は「誰も来なかったらどうしよう」と不安でいっぱいでした。実際は想定を遙かに超える反響があって、うれしかったですね。

萩原:会場には、どんな人が来ていたんですか?

岡田:来場を予想していたのは、僕の写真を予め知ってくださっている方、例えば水中の動物や僕が撮影しているミュージシャンを好きな方が中心かなと思ったら、実際にやってみると、『ペンギンマニア』の方々の熱量が凄く、本当に沢山のペンギン好きの方にご来場いただきました。

萩原:そんなマニアがいるんですね。

岡田:そうなんです。会場で、ペンギンマニアの方から「ペンギンを撮ってくれてありがとう」とお礼をいただくほどでした。それと、朝日新聞の東京版で御紹介いただいたので、新聞を見たというご老人や子どもたちも来場してくださり、幅広い層の方々に来ていただけたと実感しています。

萩原:写真展はエントランスから圧倒的でした。インパクトがすごかったですね。

岡田:会場(富士フイルムフォトサロン東京)は、東京ミッドタウンにあり、写真展会場としては日本で一番集客ができる場所だと思います。外観は路面からよく見えるガラス張りだったので、写真を大きく展示してインパクトを出そうと、長辺1.5mくらいの写真を4枚ほど、外に向かって並べました。

萩原:たしかに。ガラス越しにすぐ見えました。

岡田:その結果、8月だったこともあって、写真展目的ではなく夏休みで上京された親子連れの皆さんも興味を持って見ていってくださいました。

萩原:Facebookで告知されていたので、私も、すぐ見に行きましたが、とにかく写真の素晴らしさに圧倒され、一瞬で琴線に触れました。そして「心に感じたこの感動は必ずデザイナーにも良い影響がある」と感じ、オフィスに飾りたいと思いました。社員のみんなと岡田さんの作品を見て、毎日、良い感情の中で仕事ができたら素敵だな、と。もう、すぐ電話しましたよね。「買える?」って(笑)

岡田:当日の夜とか、そういうタイミングでしたね。ちょうどオフィスに飾るアートを探していたという話で。

萩原:そうなんです。絵にするか写真にするか、ずっと迷っていたんですが、岡田さんの写真展を見て、一瞬で決めました。

ネイチャーフォトグラファーを
目指したきっかけ

萩原:岡田さんは、もともと、ネイチャーフォトグラファーを目指されていましたか?

岡田:実は、学生時代は、ロバート・キャパ(1913-1954)のような戦場カメラマンになりたいと憧れていました。

萩原:え? では戦場に行ったんですか?

岡田:近くまでは行ってみたんですが、結局、怖さもあって……。自分には無理だなと痛感して挫折しました。そのあとは、師匠について2年くらいアシスタントをやらせていただきました。師匠はファッション関係のカメラマンだったので、ミュージシャンや広告を撮ることや、スタジオワーク等を学んでプロカメラマンとして独立したんです。

萩原:そんなことがあったのですね。

岡田:そのころ、パラオでダイビングと出会いました。それまでも旅行は好きでしたが、ネイチャーに興味があったわけではなくて。ふつうに建物だったり、歴史的なものを見たり、インドに行ってみたり、中国の少数民族に会いに行ったりとか、そういう旅だったんです。それが、ダイビングをやったことによって「自然を旅する」ことに興味を持つようになって、徐々に水中撮影もはじめました。はじめはコンパクトカメラでしたがそれが楽しくて楽しくて、経験を重ねるうちに、これを仕事にできたらいいなと考えるようになったんです。それが26歳くらいのころかな。

萩原:13年前くらい前に、コンパクトカメラで水中撮影したところからはじまったんですね。

岡田:そうです。それがだんだんと大きいカメラを持ち込むようになりました。ハウジングという水中用のケースがあるんですよ。それを買えば、自分の一眼レフカメラを持っていけるじゃないですか。そのケースを海に持ち込んだところから、本格的にはじまった感じです。

萩原:そこから、自然や動物に興味が広がりはじめたんですね。

岡田:そうです。とはいえ、すぐネイチャーフォトが仕事になったわけではないんです。はじめは趣味のような感じでやっていて、徐々にオファーをいただけるようになりました。そのきっかけとなったのが、今回、ネオインデックスのエントランスに展示される『マナティー』の写真です。

萩原:いわゆる「名刺代わりの1枚」だったんですね。

岡田:このマナティーの写真は、誰かからオファーをいただいて撮りに行ったわけではないんです。アメリカのフロリダで2007年に撮ったんですけど、2009年度のアメリカの「National Geographic International Photography Contest 奨励賞」をいただきました。この写真がなかったら、今、ネイチャーフォトグラファーとして活動できていないんじゃないかというほど、僕のことを世界中に知っていただくことができました。ネイチャーカメラマンとしてスタートラインになった写真です。

萩原:撮ったときはどんな状況だったんですか? そもそも、どういう出会いだったんでしょうか?

岡田:マナティーは冬の間、あたたかい温水が出る泉に集まります。そこが撮影ポイントになります。寒い朝は、みんなが集まってくるので、僕らもその時間に合わせてボートを借りて泉に行きます。実は前日に遠目で、マナティーのまわりに魚が集まってマナティーの体についた藻を食べている姿を見ていたんです。マナティーも体をクリーニングしてもらえて気持ちいいんだ、と遠目に感じられました。ただ、その日は近づくことができなかったので、じゃ、明日挑戦してみようということで、その場所で待機しました。光の角度とマナティーの動きも考えて、あんなにすぐ魚が集まるわけでもないですし、マナティーがちょうどよく正面を向いてくれるわけでもないので、とにかくシュノーケリングをしながら待とうと決めていました。

萩原:水面で待つんですね。

岡田:一日、ほぼそこにいて、撮れた写真があの作品です。止まっているように見えますが、実は回っている途中なんです。

萩原:そうだったんですか。

岡田:はじめ、マナティーのお尻はこちらに向いていましたが、回って動き出したので、僕も「キター!」とタイミングを合わせて潜って撮りました。ほんとに真っ正面はあの一枚しかなくて、次のシャッターはもう横を向いているんです。呼吸とかタイミングも合って、ラッキーだとしかいいようがない一枚になりました。

萩原:すごい。水深はどれくらいだったんですか?

岡田:浅いですね、2メートルくらい。5~6時間待っていて、あの感じはあのときだけでしたね。マナティーってまったく人間に警戒心がないんですよ。

萩原:僕もサーフィンで出会ったことがあるんです、バリで。一緒に泳いだりして。

岡田:触れちゃうくらいなんですよね。ムツゴロウさん(作家の畑正憲氏)みたいな感じで近づけます。かわいいですけど、そんな性格だから絶滅が心配されるほど乱獲されてしまって……。現在は保護活動をしていますね。

萩原:その一枚のために、何日間滞在したんですか?

岡田:10日間だったかな、撮影地の近くに部屋を借りて。結局、ネイチャーフォトって1日でも多くその場にいるとシャッターチャンスが広がるので、なるべく時間をかけるようにしています。

写真を撮って、感じる幸福とは?

萩原:ネイチャーフォトを撮るとき、幸せを感じる瞬間ってなんですか?

岡田:僕はやっぱり、撮っている時間がほんとに楽しくて。それもあって、これまではアウトプットを疎かにしていたと思います。40歳になり、これを境にアウトプットに力を入れていきたいという想いがあって、今回、初めて個展を開き、写真集も刊行しました(『Penguin Being ―今日もペンギン―』玄光社)。

萩原:そういう想いが込められていたんですね。

岡田:とはいえ、やはり、僕は見ている人がびっくりするくらい、動物の前にいるとフワーッとなっちゃって。

萩原:あ、テンションが上がってくるんですね(笑)

岡田:そうそう。あがってきちゃって(笑) 好きなんですよ。とにかく好きなんです。で、好きっていうのは、動物に関しては、知るきっかけはテレビだったり本だったりするんですけど、実際会いに行ってみて、仕草だったりとかを見てみないと、ほんとにどこまで自分が好きになれるかわからなくて。やはり好みがあるので。どんな動物でもいいってわけじゃないんです。

萩原:ご自身が好きになる動物がいるわけですね。

岡田:そう。面白かったのが、カリフォルニアのモントレーにラッコの撮影に行ったんです。ラッコってかわいいイメージがあるじゃないですか。でも実は、貝を捕りに潜った後の濡れた毛の感じだとぜんぜんかわいくないんですよ。どちらかというと怖くて(笑)。

萩原:(笑)なるほど。そうだったんですね。

岡田:ラッコの毛が乾いている状態はあまり見られなくて、正直、かわいいラッコってどこにいるの? みたいに感じて。そんなとき、近くにカリフォルニアアシカのでっかい奴がいて、なんか急にすごくテンション上がっちゃって、撮って……。

萩原:え?

岡田:一緒にいたカメラマンも「どうしたの?」とか言ってて(苦笑) それが結局は好きってことじゃないですか? アシカの雰囲気とか、たまに見せる可愛らしいクリッとした目の動きなどに魅かれました。で、やっぱり、あっちは臆病だから、僕が近づくとみんな逃げるんですけど、逃げる姿も可愛らしくて感じて(笑)そうやって実際に会ってみないと分からないことがたくさんあるんです。結局それからアシカの撮影も始めました。なんだか、異性の好みに似ているかもしれませんね。(笑)

萩原:幸せを感じているのは、やはり撮っているときなんですね。

岡田:イルカだと、水中で目が合ったりするんですよ。あっちは見ているか見ていないかわからないんですけど、こっちは勝手に目が合ったなーと思ってドキッとして、心を鷲掴みにされる感じです。そういうのがたまらないです。やめられないですね。

萩原:ところで、今回の個展は、なぜ、ペンギンだったんですか?

岡田:ペンギンは4年間、2年おきに3回行って撮影しました。映画『皇帝ペンギン』を見たことがきっかけで、はじめは南極でエンペラーペンギンを撮りたいと思ったのですが、調べると南極は規制が厳しくて。それだと、プロとしてオリジナリティを出しにくいという結論に達して、さらに調べた結果、フォークランド諸島だと自由に撮れるということを知り、行くことを決めました。のべで3か月、1回が約1か月で3回滞在しました。僕が行った島はニューアイランド島という、フォークランド諸島の700くらいある島々の最西端にある島です。基本的に島は保護区になっていて、一般人は立ち入り禁止ですが、研究者やジャーナリストは許可を得れば入れることができます。その島のペンギンが何千何万といるコロニーの中に一軒だけぽつんと建つ山小屋に滞在しながら、撮影しました。

萩原:一人ですか?

岡田:はい。山小屋は島の管理人たちがいる集落から、さらに車で1~2時間くらい離れたところにあります。そこに、水と食料を置いてもらって「じゃあ、三日後に」とか「一週間後に迎えに来るから」といわれて管理人と別れてからは僕一人です。360度ペンギンたちに囲まれる山小屋に滞在しながら一人で生活しました。そんな環境で、撮影できるところなんて他になかなかないじゃないですか? 滞在中は本当に幸せを感じましたね。最高の環境でした。

海外には1か月単位で滞在。
合計すると……

萩原:これまで何カ国で延べ何日の撮影をされてきたんですか?

岡田:例えばザトウクジラの撮影で毎年トンガに行っていますが、これでいうと、毎年1か月間をトンガで過ごすのが7年目なので、僕は人生の7か月をトンガで過ごしたことになります。そう考えると、どこへ行くにも1か月単位で、今でもイルカの撮影のためにハワイに行くと1か月です。撮影だと1か月単位が多いですね。

萩原:くわえて移動時間もかかりますよね。

岡田:そうですね。フォークランド諸島までは片道4~5日かかるんですよ。1往復で約10日かかります。3回行っているので、人生の約1か月(30日)をフォークランドへの往復だけで使っていることになります。国の数でいうと10くらいなんですけど、地域でいうとアメリカでなら、ハワイ、アラスカ、フロリダ、カリフォルニアといろんなところに行くので、15とかですね。季節を変えて同じ場所に何度も行きます。例えば北海道だったら、冬と夏では全然違うじゃないですか、僕らはやっぱり、数多くというよりは“狭く深く”みたいになるのかもしれません。だいたい、年間の3分の1くらいは海外、音楽の撮影もあって、ミュージシャンのツアーとかもいくので3分の1くらいは日本のどこかにいて、3分の1は自宅という感覚ですね。

萩原:15年やってこられて、まとめると5年は海外に出られているんですね。

撮影中、危険を感じたことは
ありますか?

萩原:撮影をされていて、危険を感じたことはあるのでしょうか?

岡田:基本的には安全ですが、唯一、僕が撮った中でいうとシロクマですね。アラスカの最北端の北極圏のところでシロクマの撮影に行ったんです。小型のボートをイヌイットの船長が運転してくれて、陸からではなくて、陸にいるクマを船上から撮るという状況でした。僕はボートの先頭に座ってカメラを構えて、クマが向かってきたら船が戻るという感じで一定の距離を保ちながら撮影したんです。そのと き、クマにグワッと見られたときに、こいつ、僕のこと食べようとしている! という感覚がありましたね。イメージもあるけど、目つきとか、グワーッと来る感じとかで。もし、船がエンジントラブルとかになったら、僕、終わるんだなとか、すぐ簡単に殺されるな、と感じたのがシロクマでした。直接的な危険でヤバいというより、すぐパクっとやられるんだろうなという恐怖感がシロクマにはありましたね。

萩原:クジラとかどうですか? あれほど大きいと、近づくと危ないですよね。

岡田:実際、撮影中に亡くなる方もいらっしゃいますね……。基本的に、イルカを含めてすごく敏感で、人間とはスピードが違いますし、触ろうと思っても触れないんです。でも、なにかの拍子でぶつかっちゃうと大変です。頭がぶつかって打ち所が悪ければ失神して溺れてしまうだろうし。危険ですね。カメラマンだから、迫力ある画像を撮りたいから、避けないんですね。僕らはやっぱり、カメラを覗いていると恐怖心が消えてくるという良くない点があります。危険を冒さないように準備はしていますが。

ネイチャーフォトグラファー仲間
との情報交換もありますか?

萩原:仲間との情報交換をしたり、動物の生態を予習したりしますか?

岡田:カメラマン同士ではありますね。先輩が教えてくれたり。あとは現地のガイドさんだったり、村のおじさんだったりとか現地の人に教えてもらうことも多いです。ただ、僕は逆にできるだけ予習せずに行こうとしています。じっくり観察をして、自分なりに疑問に思ったことを調べることが多いですね。最低限はもちろん勉強しますけど、正直いうと、例えば、クジラの生態は100%わかっていないじゃないじゃないですか? ブリーチングというジャンプをしますが、あれにもいろいろ説があって、仲間に自分の位置を音で知らせるためであるとか、体に付いたゴミを落とすとか様々な説があって、今のところクジラには解明されていないことも多いわけです。いくら勉強しても、本によって書いてあることが違うので、あえて予習しないでいって、自分で観察した情報をあとから調べることはありますね。命に係わる知識はあらかじめ得ますが、それ以外は、入れていかないことが多いです。自分の場合は直感というか、見たとき、自分がどこをかわいいと思うか、という感覚を信じています。余計な知識があると、それを考えちゃうんですよ。

萩原:感じたことを撮るとか、疑問を撮るといったことでしょうか?

岡田:そうです。まっさらなところから撮るようにしています。

岡田氏の考える
プロフェッショナルとは?

萩原:私たちネオインデックスは、WEBデザインやシステムの開発力が都内でもトップクラスという自負を持って、みんなで一流のプロフェッショナルを目指すモチベーションを持って、日々取り組んでいます。

岡田:しっかりした体制、環境でお仕事をされているという記事を拝見しました。

萩原:ありがとうございます。そこで、岡田さんの考えられるプロカメラマン、というより、プロフェッショナルとは何かという点を教えていただけないでしょうか?

岡田:僕は、覚悟が決まっている人ってすごいなと思いますね。わかりやすく例を出すと、先輩カメラマンが『情熱大陸』(毎日放送制作・TBS系)というテレビ番組に何人か出演されていて、ああいう番組を見ると、あ、この人こういう風に撮影しているんだ、とわかることがあります。カメラマンって一緒に撮影をする機会が少ないので。

萩原:同じカメラマンなのにテレビで初めてわかるって感じなんですね。

岡田:僕らはそれで知りますね。見ていると、「覚悟」が決まっている人って動きでわかるな、と。かけている時間だとか、目線だったり、被写体に対する寄り方だったりとかが、全然違うんですよ。写真が僕の目から見てもたいしたことがないと思う人は、やはり、薄い。現場でも、動きも薄かったりします。それって「覚悟」の差だなと感じます。すごい写真を撮る人は、いろんなことを我慢して、投げうって、覚悟を決めて、例えば、北海道にいるシマフクロウを撮ろうと思って、1か月間、山の中を捜し歩いたりします。覚悟が決まっていないと、三日であきらめるじゃないですか。ネイチャーカメラマンは、かける時間がほんとに大切です。1日中そこにいて、そのうちの1分、何が起こるかわからないので観察しつづける。僕も、やはり好きだから1日待ったり、1週間そこに居続けたりして、一枚も写真を切らずに待つこともあります。覚悟を決めていかないと。

萩原:一枚のために。

岡田:そうです。誰かから「じゃ何か撮ってきて」といわれて行くのとは違うじゃないですか、覚悟の差が写真にモロに出てくるのがこの世界だと思っています。

萩原:それは、当社のデザイナーにもいえることかもしれません。一つの作品を作るために、どれだけ時間をかけられるか、覚悟をもってできるか。

岡田:妥協って簡単にできるじゃないですか。僕自身、覚悟が決まっているかというと、まだ、わからないところがありますが、結局、意識をどこまで高められるかじゃないんですかね。

萩原:覚悟の差はどこから生じるんですか?

岡田:やはり、それは完全に「好き」って気持ちですよね。よく「好きを仕事にする」といいますが、僕らの場合、好き以外ありえないから、好きじゃなくてやっている人を見たことがないです。完全に好きな人だけです。「カメラマンになりたいのですが、どうすればいいんですか?」と聞かれたら、いやいや、悩んでいるくらいだったらやめようよって答えると思います。カメラマン、とくにネイチャーカメラマンは好きで好きで、写真を撮らなきゃ生きていけません、という人しかなれないんです。仲間を見ていてもそうです。好きでたまらなくて、シャッターチャンスを逃して森の中で「チキショー!」って叫んでいるような人ばっかりなんです。

萩原:ははは(笑)

岡田:情熱をかけて、森で1週間かけて、鳥の写真を撮ろうとしていたら、やっぱり、1枚逃すだけで「チキショー!」って声が出るじゃないですか。そういう人の集まりの中で僕らは生きているので、とくにそう思います。

萩原:声が出るくらい情熱をもってやるということですね。そこで悔しくないのは覚悟が入っていないからですね。

岡田:ほんとそうです。でも難しいのは、ネイチャーフォトでいうと天候です。例えば、フォークランド諸島に1か月滞在のために何十万円もかけて、1年で一番いい季節を狙って、一番いい環境の宿を予約して行っても、毎日嵐のことってあるんですよ。すべてが整っても、天気ひとつでダメになる。大雨で外に出られなくて、台風来ちゃって……ってこともあるじゃないですか。それはもう「人事を尽くして天命を待つ」じゃないですけど、そういう世界なので。はじめのころは僕も、行って大雨が降ったり、台風が来たりして「ふざけんなよ」と思ったりとか、人に当たったりしたことがあったんですけど、繰り返してようやく笑えるようになってきました。

萩原:そういう覚悟も必要ということなんですね。

岡田:覚悟を決めるけれども、天候はしょうがない、と。良いこともあれば悪いこともあると達観しても、人事は尽くして、準備を完全にして行くのが大切だと思います。

萩原:体調もそうですね。ないですか? 海外で熱出たとか?

岡田:今のところないですね。帰ってきてすぐにインフルエンザになったことはあります(笑) 日本に帰って来ると腰痛がでるとか。つい油断するのかなって思ってますけど。

萩原:(笑)

岡田:そういうのって、僕、プロのミュージシャンの写真も撮っていて、その方々の体調管理とか見ていると本当に凄い。あれがプロフェッショナルだと深く勉強になります。妥協しそうになったときは、その姿を思い出すことがあります。

萩原:超一流のミュージシャンからも刺激を受けているんですね。

写真家として「たまらない」と
感銘を受けた出来事がきっかけに

萩原:御自身で、覚悟を決めて撮られた写真をどう使われたいですか?

岡田:以前、撮影で屋久島に行ったときの話です。僕はその年の株式会社クラレのカレンダーを一年を通して担当していました。宿にチェックインしたとき、その僕の写真が使われたカレンダーが見えたので、宿の方に「これ実は僕が撮ったんですよ」と言ってよく見ると、もう7月だというのに、4月のまま更新されていなかったんです。それで「なぜ変えないんですか?」って聞いたら、「実は、この写真がすごく気に入っていて、毎朝、デスクから見て元気を出しています。この写真にいろんなものを与えてもらいました」と話していただいて、それを聞いて「たまらないな」と。自分が撮った写真をそんな風に思って大切にしてくれる人がいるなんて。カメラマンになってよかったと心から思えた出来事でした。

萩原:すごい出会いですね。

岡田:僕らの仕事って、例えばライブの写真だったら雑誌やWEBに載せてもらいますが、直で見た人の感想って見聞きする機会があまりありません。今回、個展をやったのも、屋久島の経験があったからです。自分の写真をその人の身近な環境に飾ってもらって、その人たちの日常に寄り添うことができたらどれだけ幸せなんだろうと思い、個展で写真の販売を考えるようになりました。今回、萩原さんからオフィスに写真を展示したいとお話をいただいて、本当にありがたく感じています。このオフィスで働く方々が仕事中にふと見上げて、一枚の写真にいろんな物語を感じてもらって、何かいいイメージが湧くきっかけなったら、こんなに幸せなことはないですね。

萩原:ありがとうございます。

オフィスに展示された作品
それぞれの想い出とは

萩原:オフィス内に展示いただいた写真の撮影時の想い出をお聞かせください。

岡田:この写真はバハマで船の上で生活しながら撮影しました。小さな船なんですが、船の上でイルカを探しながら、イルカが出たら「出たぞー!」といって、ボーンと泳いで向かって行くみたいな状況でした。

萩原:どれくらいの期間だったんですか?

岡田:約1週間です。ここには何度も行っているのですが、陸の見えない360度水平線に囲まれた船上生活ができて、海も最高に綺麗で世界で一番、平和で幸せな空間かもしれないと思うぐらい大好きな場所です。このイルカはマダライルカっていうんですけど、とってもフレンドリーで運が良いと触れちゃうんですよ。個体によっては「触ってー」って寄ってくるくらいです。この写真も向こうから近づいてきた場面です。後ろにいるのが子どもです。

萩原:すごく近いですね。

岡田:子どもの頭の上に見える星型はヒトデです。すごく良いところに写りました。白い砂がバハマのいいところですね。

岡田:この写真はハワイ島で撮りました。ハワイ島にはビーチエントリーといって、ビーチからイルカ(スピナードルフィン)と泳げる場所が3ヶ所くらいあります。滞在中は毎朝、車でビーチをまわって、双眼鏡でイルカがいるかいないか確認していました。ビーチの入り江になっているところで、イルカが休んでいるんですよ。見つけたら、フィンを履いて、一人で泳いで撮りに行くスタイルです。たまたまいた親子が撮れたのがこの一枚で、水面も穏やかでした。

萩原:ブルーのグラデーションが美しいですね。

岡田:ハワイの海の色で、ブルーウォーターってよくいわれるんですけど、プランクトンが少ないので、この青の美しさはハワイの特徴ですね。この場所は、地元のイルカ愛好家とか、セラピーで訪れている方も多いです。

岡田:この写真はフォークランド諸島の最西端であるニューアイランド島で撮影したイワトビペンギンです。なぜ集団で帰るかというと、平和そうに暮らしているペンギンにも天敵がいるんです。このあたりではオタリアというアシカの仲間がペンギンをいつも狙っています。そのため、ペンギンは集団で、しかも波に乗って勢いよく陸に帰ることでオタリアに襲われないようにしています。それを崖の上から撮った写真です。ペンギンって呑気な感じで生きている風ですけど、やはり野生の世界なので天敵もいてみんな命がけなんです。朝、海に魚を取りに行って帰ってきて、巣で待つ子どもたちにエサをあげる、というのが日課で、ペンギンは基本的に子育てのために陸で生活していて、子育て以外は海で生活しています。彼らは子どもを育てるために危ない思いをしながら、敵が来ないよう崖の上で生活しています。

萩原:崖をどうやって登るんですか?

岡田:ぴょんぴょん跳んで、すごい崖を登っていきます。何日間に一回はオタリアに食べられているシーンとか目撃してしまうんですけど……。その親の死イコール子どもの死でもあります。ペンギンは隣の子に食べさせてあげたりしないので、親が帰ってこない限り、子どもは餓死することになります。この写真は、命がけのシーンです。

萩原:荒々しいシーンでもありますが、色がすごく綺麗で、躍動感を感じます。

岡田:ハワイ島にあるスポットで撮ったイルカ(スピナードルフィン)です。彼ら、お昼寝中なんですよ。

萩原:え!? 止まっている?

岡田:いえ、動いています。イルカにはサメなどの天敵がいますから、動きながら寝るんです。しかも、片方の脳だけ、脳みそ半分ずつ寝ると言われています。そういうときは、動きがふわぁーっとゆっくりで、入り江の中を行ったりきたりしているんです。一緒に泳いだりすると、邪魔になってしまうので、僕は上からとか下からとか撮るようにしています。寝ているイルカに対してはあんまりアプローチしないようにというルールもあるし、僕も妨げたくないので避けるようにしています。

萩原:影が落ちているんで、それほど深くはないですね。半分寝て、半分起きている状態なんですね。

岡田:完全に寝ることはないようですね。

岡田:このペンギン(キングペンギン)の写真は朝です。撮影したのは、フォークランド諸島です。朝、出勤というか、これからエサを取りに海に行くぞという場面です。彼らは集団でビーチを行ったり来たりしながら、オタリアを警戒して海の様子をうかがっているんです、コロニーは、ここから1kmほど奥地にありますが、ここまで来て、海に行かない日があるくらい、用心に用心を重ねて海に出るタイミングを見計らっている姿が散歩をしているように見えるんです。

萩原:水面から(オタリアが)見えるんですか?

岡田:海辺の僕からでも見える時があります。海に入っていっても戻ってくることもあります。彼らはオタリアを警戒していますが、僕ら人間のことは警戒していないので、こうやって一緒に歩くことができます。

萩原:毎日ここを歩いているのを知っていて、張っていたわけですね。これにタイトルをつけるとしたら何ですか?

岡田:「出勤」とか「いってきます」「さあいくぞ!」という感じですかね(笑)

岡田:こちらも先ほどの写真と同じ、フォークランド諸島で撮影したキングペンギンです。

萩原:前の写真は集団でしたが、こちらはなんで2羽なんですか?

岡田:毎日観察してわかったことなんですが、ここはエサを取り終わったペンギンたちの休憩ポイントなんです。海の近くの砂浜では、できるだけ多くの目を使って警戒するために集団でいますが、ここは海からしばらく歩いたところで敵がいないため、おのおの行動しています。この写真は、人物のように撮りたくて、人を撮るときと同じ単焦点レンズを使いました。足元10cmだけにピントを合わせて背景はぼやかし、ペンギンに目が向くような手法を使っています。

萩原:夕日の美しさと遠くを見るペンギンの雰囲気が絶妙です。この写真は、福岡の写真展でも展示をしたんですよね。

岡田:はい。この写真にまつわる印象的なエピソードがあって。写真展に、たまたま近くを散歩していたおじいちゃんが来場されたんですが、この写真の前に2時間もおられて、涙まで流してくださったんです。

萩原:想像をかきたてられるいい写真ですもんね。見れば見るほど、立ち位置やポージングの指示をしたような写真です。

岡田:こうやって、背景と被写体の動きがマッチした瞬間が、ネイチャー写真を撮る醍醐味ですね。

岡田:この写真は、トンガ王国のババウという島で撮ったザトウクジラの親子です。手前が子供で、奥が親です。子供は5分に1回、親は15分に1回程度呼吸をしに水面に上がってくるので一緒に上がってくることは珍しいのですが、この時はたまたま同時に上がってきたところを撮影することができました。子供は好奇心が旺盛なので結構近づいてきてくれるんですが、親のほうはそうでもないので、この瞬間は貴重でしたね。わずか数メートルのところから撮影することができました。

萩原:島にはクジラがいっぱいいるんですか?

岡田:そうですね。夏の時期、南半球では冬なんですが、 南極のあたりに暮らしているザトウクジラが子育てのために毎年やってくるんですよ。あたたかくおだやかな海なので子育てに適しているんでしょうね。それを毎年撮りに行っています。

萩原:すごくダイナミックな構図ですね。角度やバランスが、デザイン的にもすばらしいです。

岡田:アメリカのフロリダで2007年に撮影したマナティーです。先ほどお話しした「National Geographic International Photography Contest 奨励賞」を受賞した写真です。いまだにいろいろなところからオファーをいただいていて、今年も小学校4年生の科学の教科書の裏表紙やナショナルジオグラフィックの教材の表紙に使っていただいたりとか、雑誌からもオファーがあったりします。

オフィスにネイチャーフォトを
展示する意味

岡田:なぜ私の写真をオフィスに飾ろうと思ってくださったんですか?

萩原:岡田さんの写真展に行かせてもらって、パッと見た瞬間、言葉に出ない感動がありました。「ほんと素敵だな」って一言に尽きます。こんなに心が動く写真をオフィスに飾ったら、当社はデザイナーが多いので、同じクリエイターとしてポジティブな影響があると思ったんです。新しいアイデアとか、インスピレーションとか出てきやすくなりますし、皆がこの写真のように人の心を動かせるようなデザインを目指そうと思うはずです。それが一番ですね。「覚悟」を決めて撮りに行った写真と知ったら、プロ根性に火がつくのではないか、お手本になるのではと、全てがリンクしたんですよ。プロフェッショナルの作品を間近に見てもらいたい、より大きい作品をバーンと入れてもらおうと思ったのが、私のきっかけですね。

岡田:従業員が働きやすいように、モチベーションを高められるようにと配慮されているんですね。

萩原:WEBの世界には、デザイン、システム、設計、マーケティング、ライターがいて、カメラマンがいて、最後に全部、コーディネートする人がいて作品を作り上げています。ある日、私は、そこが得意かもしれないと気づいたんです。

岡田:プロデューサー的な役割ですね。

萩原:はじめは私もデザイナーを目指していましたが、まとめ役をやりたいと思ってから、従業員満足度を高めることに専念しようと思ったんです。デザイナーの満足度、働く環境の満足度を上げていこうと。

岡田:イコール、それが自分に回ってくるということですよね。会社の発展のためには必要ですね。

萩原:デザイナーはデザインに集中してほしいと考えています。良いものを作る。それがデザイナーの仕事じゃないですか。デザイナーは、お客様のために、良い商業デザインをつくって納品するという、顧客満足度を高めることに集中してもらって、私は後方支援で、物資の運び役じゃないですけど、従業員満足度を高めるために、社内環境や制度を整えています。例えば、残業も1日30分程度に抑えるようにしています。

岡田:月に一回、マッサージデーがあるとも聞きました。

萩原:鍼灸師・柔道整復師の方に来ていただいています。業界でも珍しい方ではないかと思います。さらに、1日8時間の中でどんどん意識が高められるように、次のステップとして、岡田さんの写真を展示したいと考えたんです。今まで8時間で100のパフォーマンスを、105でも110にでも上がってくれたらと思っています。私はこれからもデザイナーやエンジニアが素晴らしいものを生み出せる“いい土壌”を作っていきたいですね。良い環境のオフィスの方がより良い作品が創造できると考えています。

岡田:気持ちよくできた方が、心が良い状態を保てるし、視野も広くなりますよね。

萩原:まだまだ我々の業界では、毎晩遅くまで働いている人がいっぱいいると思いますが、実際、集中はそんなにもたないですよね。ずっとデザインし続けるのは無理だと思っています。人間がほんとに集中できる時間は短いので、ブレイクして、また、集中を繰り返す必要があります。そのため、当社では、午後に30分の休憩を必須で入れています。脳を1回リフレッシュして、もう1回後半を集中という感じです。「絶対に休むように」と常に言っています。

岡田:僕らもパソコン仕事が長いじゃないですか、カメラマンも。そんなに集中はつづかないですよね。

萩原:同感です。私は、デザイナーとして、お客様に喜ばれて、また指名で「○○さん、次のデザインをお願いします」といわれるような一流の存在になってもらいたいと思っています。そのためには良い環境づくりは外せません。この考え方に賛同してくれたのか、現在のメンバーも四国、中部、北関東、東北、北海道をはじめ、全国から、ホームページを見て来てくれます。来月もまたメンバーが増えますが、やはり、ホームページで当社の制作実績などを見て「学ばせてください」というモチベーションを持って来てくれる人ばかりです。こういう環境なので、1年くらいであるていど一人前になれますね。設計もできて、ヒアリングもできて、デザインもできるレベルには達することができます。

岡田:ヒアリングは大切ですよね。直接聞くのと、人を介して聞くのとではニュアンスがぜんぜん違いますからね。

萩原:お客様の表情を見ていると、だいたい好みってわかるじゃないですか?

岡田:それは絶対ありますよね、話し方とかから伝わることもあります。ところで、ネオインデックスではどんな方々が働いているんですか?

萩原:女性が多くて、20代、30代中心です。男性はプログラマーなどもいますので30代の比率が高いですね。

岡田:若い方が1年ほどで一人前に成長できる秘訣みたいなものはあるんですか?

萩原:環境を良くして、従業員満足度を高めると成長率も早いです。環境が良くなると、毎朝の「おはよう」の表情がまったく違ってきますね。23時までやって疲弊して帰って、翌朝、暗い表情でスタートしていては良い作品は作れないです。

岡田:睡眠は大切ですよね。

萩原:朝の顔でね、今日はいい仕事できそうだなと、私は判断しているんです。

岡田:月曜日、僕の写真を見て、皆さんがどんな表情になるのか気になります。

萩原:今回、岡田さんの写真を展示することで、メンバーの心に良い影響が表れると信じています。来週から、そのシナジーを楽しみたいです。

岡田:すこしでもお役に立てたらうれしいです。

萩原:今日はありがとうございました。

写真家:岡田 裕介 -Yusuke Okada- 1978年 埼玉県生まれ。大学卒業後、フォトグラファー・山本光男氏に師事。
水中でバハマやハワイのイルカ、トンガのザトウクジラ、フロリダのマナティなどの大型海洋ほ乳類、 陸上で北極海のシロクマ、フォークランド諸島のペンギンなど海辺の生物をテーマに撮影。
2009年National Geographicでの受賞を機に、世界でも写真を発表し、
受賞作のマナティの写真は世界各国の書籍や教育教材などの表紙などを飾り、
また温泉に入るニホンザルの写真は、アメリカ・スミソニアン自然博物館に展示。
国内でも、銀座ソニーアクアリウムのメインビジュアルや企業の広告やカレンダーを撮影するなど、 ネイチャーフォトの世界で注目を集める写真家の一人。

受賞歴:
National Geographic 日本版 2009 最優秀賞
National Geographic International Photography Contest 2009 奨励賞
Nature's Best Photography Japan フォトコンテスト 2013 準グランプリ

著書:
「KOTARO」(SHIBUYA PUBLISHING & BOOKSELLERS)
「 Penguin Being - 今日もペンギン -」( 玄光社 )

個展:
2019 年~2020 年「Colors ~ ペンギン島の物語~ 」富士フイルムフォトサロン全国巡回展

オフィシャルサイト:
http://www.yusukeokada.com